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「渉さーん」 後ろから抱きしめられた渉、正にあわあわ状態。 伸びやかに育った両腕の中に閉じ込められてド赤面し、両手に持ったスプーンとコーヒーカップを下ろすのも忘れて慌てふためいた。 「か、加賀見君、あの」 「キッチンに立ってる渉さん、なんかキレイな若妻みたい」 わ、若妻? 「それにこの部屋、渉さんの匂いでいっぱいで」 え、くさい? くさかったの? 「俺、こんななっちゃった」 「う、わ、ぁ?」 お宅訪問にこっそり興奮していた加賀見、しっかり抱きしめた渉のお尻に何の迷いもなく……自分の股間を押しつけた。 明らかに硬く育っている変態未成年のナニに初心青年はぎょっとする。 服越しにずーりずーり擦りつけられて「ひーーっ」となる。 「こ、こらっ、加賀見君っ、ッ、わわわ」 両腕を掴まれたかと思えばぐるん! いきなり体の向きを変えられた。 変えられるなり、ぶちゅ!! 唇で唇を塞がれて。 両手にスプーンとコーヒーカップを持ったままの渉は目を見開かせた。 ぬるんっ 「んぷっ」 ペースを考えない加賀見の舌が渉の唇を早急に割って口内へ滑り込んできた。 ワガママな舌先が微熱を掻き乱すように暴れ回る。 クチュクチュちゅぷちゅぷピチャピチャ、湿った音をふんだんに鳴らされて。 「ぅンぅぅぅ」 恥ずかしくて堪らない渉はぎゅーーーっと目を閉じた。 切なげに眉根を寄せて目を瞑る渉の様を薄目がちに見下ろした加賀見は、パコパコ欲求がそれはもう高まって高まって。 「んんんっ!?」 今度は向かい合わせの状態で渉に股間をずーりずーり。 自分の体とシンク棚で挟み込み、股間ずりずり、ずーりずーり。 優しい味がする渉の唇を、むしゃむしゃ、はむはむ、ぱくぱく。 まるで発情期だ……。

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