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「かわいいっ……なんで毎回いちいちかわいーの……?」
「僕のどこも、かわいくなんか……ないよ?」
「ううん。渉さん、かわいい。俺の心臓とけちゃいそう」
加賀見は渉の下肢に引っ掛かっていた服を全てベッド下に放り投げた。
シャツ一枚となった渉にがばりとのしかかる。
両足の間に腰を落とし、カウパーでしっとり濡れた変態ペニスを後孔に押しつけようと……。
「っ……加賀見くん……?」
渉は再三びっくりした。
本番突入かと思いきや、急に自分から離れて床にしゃがみこんだ加賀見に呆気にとられた。
ど、どうしたのかな、試食の食べ過ぎでお腹壊しちゃったかな……?
「どうしたの、大丈夫……?」
「あったーーー!!」
「……? 何か探してたんだ?」
加賀見は渉の元へワンジャンプで戻ってきた。
口に何かを咥えている。
一目では何だか判断がつかずに戸惑う渉に、ガチなワンコさながらに、口に咥えたソレをより突き出してみせた。
「あ」
もしかして、これって。
条件反射で受け取った渉に加賀見はワンワン笑いかけた。
「避妊は男の義務だから!」
「……加賀見君、からかうにも程があるよ、僕は別に」
「でも。やっぱり。毎回生って。どうなのかなって」
あの変態加賀見が生えっちを自ら封印してゴムをつけようとするなんて、友達の紙屋と笠原が知ったならば「世界の終わりだ」と心から驚愕するに違いない……。
くるくると装着されていった薄膜。
「渉さん、いれるね……?」
違和感だらけの挿入。
恋人との繋がりを隔てる境界線をまざまざと実感して、集中できずに、渉は惑う。
「はーーー……っはーーー……っんっ……渉、さぁん……っ」
……本当に気持ちいいのかな、加賀見君。
……僕は、何だか……いつもより痛い気がするし……その……物足りないっていうか。
僕の体と心、加賀見君に浸食されてきてる……?
「あっ……いきそ……!」
「ぇ……っもう……?」
「いっ……いっちゃぅぅぅ……っぅぅぅぅぅーーーー……っ」
「んっ……かがみ、く……っ」
「うーーーーーーーーー……!!!!」
加賀見は達した。
渉との繋がりを隔てる薄膜に向けてびゅくびゅくと十代飛沫を弾いた。
「はあっ……はあっ……!」
これで終わりたくない。
膜越しの繋がりだと、足りなくて、逆に物欲しくなる。
「加賀見君、あの……」
「……ほえ……?」
隈なく汗ばんだ加賀見の頬に片手を添え、眼鏡の下で伏し目がちとなって、渉は。
もう片方の手でゴムつきペニスを迎え入れている腹を、ゆっくり、なぞり上げた。
「僕……加賀見君には、その……ちゃんと生で……直にここに来てほしい……かも」
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