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深く残る余韻。 激しく掻き回されて疼く口内。 「ほえ?」 「ほえ、じゃないっ……っもう……君って本能に忠実すぎると思う、加賀見君……あんなされたら……される側の身にもなってほしい……」 「渉さん、そんな感じちゃったの?」 閉館まで残り僅か、音楽と共に揺れ動く乗り物、溢れ返るイルミネーションを背後にして途方に暮れる渉に加賀見はぴたっと寄り添った。 「じゃあ、早く帰ろ? 帰ったらすぐシよ?」 そんな言葉にすら追い討ちをかけられて。 口内限定だった疼きが全身にまで回って、驚くべき即効性に益々追いやられた渉は。 「……家まで待てない、かも」 「え」 「……加賀見君のせいだよ?」 加賀見の服の裾をきゅっと握りしめて自分よりも背が高い高校生恋人を上目遣いに見つめた。 「……今すぐ……シたい……」 奇跡的に空室があった海際に聳えるラブホテル。 『お、男二人でも問題ないでしょうかっ……』 初利用で緊張しながらもスタッフが在中しているタイプの受付で確認し、申し訳ないと思いつつ加賀見が未成年の高校生であることは伏せ、何とか無事入室した二人。 「ン、ン、ン……っン……っ」 すけすけバスルームと隣り合うメインルーム、可もなく不可もない広さのベッドに服を着たまま折り重なった。 密着した唇と唇。 互いの口内で舌同士を頻りに繋げては音を鳴らして湿った微熱を共有した。 「んっ……んっ……んっ」 観覧車の時と同じようにぢゅるぢゅる吸われて渉はもどかしげに胸を反らす。 年上恋人の柔らかくて甘い唇を一頻り味わって、加賀見は、キスを移動させていく。 仄かに熱もつ首筋をはむはむ食んで、シャツを捲り上げ、控え目に色づく胸の突端を標的に据えた。 「やっ……ぁっ……!」 「ン……渉さんの乳首、コリっコリ、甘くておいし……」

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