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第16話
「――ずま……梓馬? すまない。大丈夫かい? 可愛い寝顔だ。キスたくなるな」
朧げな意識の中時雨様が呼ぶ声がする……『んちゅ』
「ふぁ、んちゅ、れろれろ、くちゅり……っん! っひゃ! な、何!?」
いきなり口を塞がれ何事かと思って起きてみれば、
「あれ……時雨様のお部屋? 僕どうして?」
僕は軽く気を失っていたようだった。
(夢だったのかな?)
「私が悪かったすまない……柄にもなく嫉妬してしまった。本当はこの間、晴人が君に愛撫して居る所をみて思わず……君を傷つけてしまったかもしれないすまない」
(さっきのことは夢じゃなかったのか……)
「僕はその……時雨様に妬いていただけるだけ嬉しいです。時雨様はいつだって余裕があるから、なんか僕だけ好きな気がしちゃって。」
「そんなことはないよ。いつだって私は余裕なんてものはないよ。だって君が可愛いからいつでも襲いたくなるもの」
そんな主の告白に、僕はなんと答えたらいいかわからず顔を赤くしたまま目を閉じて時雨様の唇にキスをしてしまった。
「梓馬もう一度しようか!」
「え! 無理です! ご無体なっ……」
時雨様はニコニコと笑いながら僕を抱きしめてくれていた。
「んー私は、最近梓馬の中に出してないから欲求不満だ」
随分とまぁ、辛辣そうに言うけれど、内容はエロエロである。どうしたものかと自分に問うけれど、実は僕も欲求不満。
出されて僕も一緒にイッちゃって『ッビュクッビュク』ってお尻の穴にだされるのが堪らなくて。何より、時雨様と繋がりたいってのもあるけど……、
「いいね? 梓馬、行こうお風呂に」
「だ、だめです。えと、えと……僕歯止めがきかなくなっちゃうから、明日じゃだめですか?」
「嫌だな」
笑顔で即答とか。
「べ、別に晴人様が気になってるわけじゃないですよ? ただ、僕ちょっとこの間襲われた事が頭から離れなくて……今日も口走っちゃうし。どうかしてるんです。なので、一つだけ明日時雨様のわがまま聞くので……許してください」
「ふむ」
わかってくれたかな? ってうわぁ――。
「梓馬のお尻は柔らかいね……何回触ってもいいものだね。ふふふ」
手がエロいです。ああ――だめだ完全にエロモードな時雨様だ。もう一戦……で済むはずないし、明日は晴人様のバースデイ会が開かれるし、『出られない』は回避しなくちゃいけない。
「そんな困った顔をされるとどうしたらいいかわからなくなってしまうだろう。はぁ~……じゃぁ少しだけ、私のお願い聞いてくれるかい?」
「え、あ、はい! なんでしょうか?」
ベッドの上で星座をして僕は何を言われるか待っていると司令が下る。
「ここに横になって。違うよ。うつ伏せでそう。それで……はぁ~いいもんだね」
「あのぅ。お尻にもふもふしないでくださいよぅ」
「だめ。我慢してるんだから。明日までって」
そんなぁ。時雨様は僕のお尻を堪能している。撫で撫でしたり、お尻に顔を埋めたり好きな様に。そんな事されたら……。
「梓馬これはなに?」
ニコニコとした笑顔で聞いてくる時雨様。
(わかってる癖に……。もうっ!)
「別に何もありませんよ」
「そう? どれどれ」
「ちょっと待ってください。もうお尻枕はお終いです! だめですったら! あっ――」
僕はそれから、勃ってるのがみつかり、時雨様のお口でしてもらってしまった。
時雨様が白濁の液を全部飲んで絞りとろうとするから、僕は気持ち良すぎてなんだか夢心地のまま時雨様に頭をなでてもらっていた。そんな休日。
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