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第2話

「はあぁ、」 部活終わったなぁ。 部活も、みにはいらなかった。 「黒田さんどうしたんすか? 今日の部活、なんかミスばっかだったっすよ?」 「あぁ、遠藤くんいたんだ。」 「……(なんもいえねっす)」 「実はね…今日転校してきたんだ。白羽が」 「は⁉何でっすか?あの人、会わないんじゃなかったんすか? てか、入院は⁉」 そっか 僕伝えてなかったんだ。 「いや、会わないって言ったのは僕だよ。 だから会わないようにしてたのに、それが向こうから来たんだ。 もうどうしようもできないよ。 あ、あと退院したのは僕もビックリ。 なんせ会いに行ってないからね。 でも無事に退院できて良かった…。」 「いんすか? そう簡単にゆるして。 黒田さんのその硬い意思を踏みにじるようなことを向こうはしてるんすよ?」 そうか…。 でも僕は…。 「でも僕は…。 好きなんだよ…。 目が覚めなくても、記憶をなくしても、 もう会えなくても。 やっぱり好きなんだよ…。 結局僕はそういうやつなんだ。」 遠藤くんには難しいかな? 僕のうぬぼれかもしれないが、 僕は向こうから会いに来てくれたことを嬉しく思う。 でも関わらない。 関わっちゃいけないはずなのに…。 「おせぇんだよ…。部活長すぎんだろ。」 そういって校門の前でたつ男は いとも容易く僕の決意を踏み潰す。 「黒田さん、もしかして東堂 白羽ですか?」 「そうだよ。それに一応歳上だからさん付けね。」 「は、無理。俺はあいつが赦せねぇ。 1発入れてきます。」 そういって向かう遠藤くんの腕を掴む 「まま、待って、それは遠藤くんがすることじゃないから。 今日はごめんけどこのまま白羽と帰るから、帰り道には気を付けてね。」 「は?こんなやつと帰るんすか? こんな自己中の塊と」 違う。白羽はそんな人じゃないよ。 「ごめん‼」 へ? 今のは誰の声? 下から声がした気がして下を見たら 校門のアスファルトに頭を擦りつける白羽がいた。

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