「はぁ。 今日も散々だなぁ。」 僕はこの学校のみんなとは少し浮いている。 正直無理もないかなとは思う。 スポーツ推薦で入学したこの高校は私立ではあるけどほとんどがみんな同じ中学で昔の僕を知っているみんなは距離をおく。 今は殆ど嘔吐をしてなくても 中学の時は毎日嘔吐していた。 基本はトイレに籠ってるけど授業中や友達と話してるときにすることもよくあった。 みんな形では心配する。 でも内心では僕を腫れ物扱い。 僕が居ないところで変なあだ名がついてることにも気付いてる。 それでも僕は罪滅ぼしという名の心のよりどころに行けるだけでも生きていける気がしてた。 そして話を戻して何が散々だったのかというと トン 「あ、ごめんなさい」 このデカイ図体はよく人の体にあたる。 不注意かもしれないけど今日はもう5回目。 しまいには柱にごめんなさいと言ってしまった。 そして触れられた人は『いいよ』とか『気にしないで』とか言うけど 僕が見えないところで『爆弾ついた』とかいって擦り付けあう。 俗に言う『菌回し』だ。 これは苛めの一環でもある。 でも自分で蒔いた種だ 我慢してればそれ以上悪化することもない。 幸いにして僕は部活のみんなとは仲がいい。 だから全然気にしてない。