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第6話

5月に入り クラスはざわついていた。 僕たちの学校は進学校だから後の学勉に集中するため色んな行事を早くする 1年は団結するために宿泊研修 2年は修学旅行 3年は受験シーズン前の息抜きに 球技大会が行われる。 そして今日はその球技大会の実行委員と種目を決める日だった。 種目は バスケットボール バレーボール ドッジボール サッカー 僕は元々運動が得意ではないからバレーボールしかない。 でも経験者はハンデで試合は打ってはいけない。 まぁ、足を引っ張るよりましかなぁ。 「黒田君はバレーボールだよね?」 「え、あ、じゃ、それで」 選択の余地なし…か。 「ねぇねぇ。白羽君は何にするの?」 「俺もバレー!」 久し振りに見れるんだ白羽のバレーボール 「実行委員は誰がやりたいやついるか?」 「俺やります!今までこういう行事やってないからすっげぇ楽しみなんだ‼」 「そうかそうか、お前学校行ってなかったからな。 じゃ、あともう一人いるか?」 「はい!私やります!」 「え、私も~‼」 さっきまでは面倒とか言ってたの誰だよ。 でも白羽はやっぱり人気者だな。 「実行委員はこの後の種目のメンバーを委員会で報告な。 あ、あとチーム分けも。 後は帰れ~」 *** 「トスくれ!」 パァン‼ 「黒田、今日は調子いいな! インターハイまであと少しだからみんなも集中してやれよ」 「《ハイ‼》」 「インターハイ予選まであと少しっすね負ければこれで終わり。 勝てば8月。」 「そうだね。球技大会もあるから怪我はしないようにしないと。」 部活もあと少しか…。 最後は白羽に見てもらいたいな。

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