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第10話

「うぁ‼っああああああああああ‼」 左足に走る激痛。 なんだ。 何が起きた。 僕は相手の足の上に乗ったのか。 「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」 僕はその場でうずくまり立てなかった。 「おい黒田!大丈夫か‼ 足首の腫れがひどいから今すぐ保健室に連れて行くからな‼」 だれ? 先生か。 先生に声をかけられ足の痛みに耐えながらおんぶをされた状態で保健室に向かった。 * * * 「全治1ヶ月入りますね。 足首の靭帯を損傷してます。」 「捻挫ではない。ということですか。」 僕は今、学校近くの整形外科にいる。 一度保健室に連れてこられたが足の腫れが一向に引かないため直ぐに担任と病院に来ていた。 「捻挫でしたらここまで腫れませんのでね。」 「あの…。しぁ」 「無理ですね。」 僕が聞こうとした質問の内容を知ってるかの様に答える医者。 「運動は無理です。今現在松葉杖をついてやっと歩ける人が運動しようなどバカな考えはやめてください。 動いてしまうのでしたら樹脂で固めたギブスをはめてもらいます。」 ここまで言われたらもう何も言い返せない。 2週間後に最後の試合が控えている。 あぁ、なんて愚かなのだろう。 起きたことはどうしようもないし 相手が素人に対して向きになった僕が悪い。 僕は湿布やアイシング方法が書かれた紙、サポーターを医者からもらいそのまま家に帰宅した。 帰宅した家は夏に向けての暑さは感じられず冬から抜け出せない冷たい空気しか感じられない。 「……っ。ヒック。…っぅ。」 今になって涙が出てくる。 とめどなく。ずっと。 「これが、さいごなのになぁ…。 ほんと、なに、やってんだ」 「っぷ……うおぇ!…」 その後僕は 涙と一緒に全てを吐き出した。

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