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第17話

「風呂かりたよ。ありがと」 「うん。あと一個謝らなくちゃいけないんだけど。」 「今度は何だよ。」 「その、独り暮らしだから布団一つしかないん…だよね。 あ、で、でもセミダブルだから狭くはないと、思うけど…」 「だったら俺は雑魚寝でいいよ。」 「え?いや、それは申し訳ない気分になるから()だよ。」 「いや、お前怪我してんだろ?」 「それは…そうだけど。」 そして僕はこの足に今だかつて無い憎しみを抱いた気がする。 もちろん違う意味でだけど。 でも僕はこんなことでは食い下がらない。 今この部屋には二人きり。 好きな人とだけいれる大切な時間だ。 こんなチャンスは2度とないかもしれない。 僕は正直自分では草食系に分類されるたぐいだと思っていた。 でも今のこの状況にからだの奥から沸々と何かが沸いてきている。 この時を無駄にしたくない。 一緒にいたい。 そして、 抱きたい。 こういうのはたしかロールキャベツ系といっただろうか。 その事に気付くと同時に意識がそっちの方にいきかける。 「その…。今日は誰かと一緒じゃないと寝れない、気がする。 だから、一緒に寝てほしい。」 言ってしまった。 もちろん嘘だ。 今まで一人で寝てきた僕にはあり得ない現象に近い。 でも抱けなくてもいい。 一緒に寝るだけでいい。 そう。 添い寝だけでもいい。 僕の理性や先程の悲しみはどんどん欲望に埋もれていく。 「そっか。まぁ、誠が寝てほしいって言うならしょうがねぇな。」 白羽はそう偉そうにいっているが頬は少し赤かった。 それはもしかしたら風呂上がりだったからかもしれない。

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