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紙をしまってのろのろと歩き出す。 青空に桜が散る様子は例えようもなく綺麗で、思わず足を止めた。 ベンチに座り、取り出すのはスマホ。 検索窓に店の名前を入れ、ホームページへと飛ぶ。以前も見たキャスト一覧。 (あ…休暇中、って……) ルイ、という名前の横には休暇中の文字が。どうやら本当だったようだ。 画面を消して、空を仰ぐ。 心にもないことを言って、ひどく傷付けた。幾多の荒波を乗り越えて来たであろう人だから、それほど気にしていないと思い込んで。 あの時―――ありがとうと伝えたかったのに。 手にした白い紙を見つめる。 俺に、まだ贖罪の機会はあるだろうか。罵られても仕方がない、当たり前だ。 (でも……) 初めて俺に可愛いと言わなかった男の人。 不思議な雰囲気なのに、どこかあどけなくて。それでいてやっぱり、綺麗。本当は、もっと仲良くなりたかった。 ―――このまま終わりにはしたくない。 ちゃんと、会って。顔を見て謝ろう。

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