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ふふ、と口元を緩ませながら両手でカフェオレを啜る姿はさながら小動物で。あまりの可愛らしさにため息をついた。 (これは、思ってるより骨抜きにされてるかな…) 口元を覆ってから、ふと思い出す。 「あの、さ。俺からのメール…届いてないよね?」 問われた相手はと言えば。バツが悪そうに視線を逸らした。 「…いいよ。受信拒否、解除してくれれば」 自分で言っておきながら胸は痛むが、仕方ない。最大限の譲歩だ。 しかし、彼はますます気まずそうな顔をするばかり。 「すみません………色々あって、アドレスを…変えたんです」

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