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続いて訪れたコーナーではカピバラがお出迎えしてくれて。ふわふわした外見の可愛らしさに悶絶する。
「水族館なのにカピバラがいるってすごい…!」
「確かに…動物園でもあまり見かけないね」
呟く三井さんに頷いて、写真を撮る。
定番のペンギンやアザラシ、カワウソを眺めて。再びイルカショーへ。
昼間とは違い華やかにライトアップされた水面と、和楽器とピアノの奏でるゆったりとした音楽。イルカ達に癒してもらったところで、最後にお土産を見ることに。
「あ、すいません俺トイレ行ってきます」
「じゃあ先に店に行ってるから、そこで合流しよう」
少し遅れてショップに着くと。毎度お馴染みになった光景が。いつものことだと苦笑してスマホを取り出す。あの輪の中に入る勇気はない。
電話しようとして、ふと思う。
もうとっくに慣れたはずなのに、この違和感は何だろうと考えて。結論は出ないまま。
水族館なんて場所を一緒に回ったから、独占するのは自分だけだと勘違いしてしまっているのだろうか。どこがどう、とは言えないけれど…囲まれる姿を見るのがなんとなく嫌で。
(…もうちょっと経ったら連絡するか)
背を向けた途端、横から来た人にぶつかってしまった。お互いに謝っていると、背後から俺を呼ぶ三井さんの声。無視するわけにもいかず、そろりと近寄った。
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