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130.
あれから数日。暗闇に対する恐怖心はまだあるものの、今までと変わらず学校に通っている。
1人になると、ふと考え込むことが多くなった。
謝るルイさんに、あの時どう答えるのが正解だったのか。
貴方のせいじゃない、とも。
気にしていないから大丈夫、とも言えず。
トラウマは大袈裟だとしても、全く影響がなかったと言えば嘘になる。
夏に比べて日暮れが早くなったのを感じながら、なるべく明るいうちに帰るようにして。どうしても遅くなる時は誰かと一緒に居ようと心掛けている。
何と声を掛けたら良いのか、何を話したら良いのか。以前までどう接していたか。
全部、分からなくなってしまった。
積もるメール、再生していない留守番メッセージ。
罪悪感は確かにある。けれど、それよりも。
今は少し距離を置きたいと思った。
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