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158.
彼から何も音沙汰のないまま、1ヵ月が過ぎようとしていた。
連絡しようと思ったし、人伝いに様子を聞こうとも考えたけれど。
傷つけてしまったのは間違いなく俺だから。
きっと、そんな資格なんて無い。
「ルイ~!最近たくさん会えるから嬉しいな~」
しなだれかかってくる女性に微笑めば、気を良くしたのかボトルを卸してくれるらしい。
正直あまり飲みたくはなかったが、これも仕事だと考え直した。
あの日を境に、今までとは打って変わって仕事人間になった俺を見たオーナーは、まるで人が違うようだなと苦笑をひとつ。
この調子でクリスマスも期待してるぞ、と肩を叩かれて頷いたのは昨日の話。
今は、仕事で頭を一杯にしておきたかった。
―――他のことは何も考えたくない。
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