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会って、話したいことがあると。メールを送ってから2日後。 普段より明らかに遅い返信をおかしいと訝しみつつ、かと言ってどうすることもできないままやきもきしていた俺の元へ届いた文章は。 『それは、メールで話せないこと?』 ともすれば無かったことにしてしまおうと固まる指を叱咤して、それでも食い下がる。 『できれば直接お話したいです』 送信してからベッドに倒れ込んだ。 いつもと変わらぬ調子の文面を不安に思ったのはこれが初めてで。 やっぱりあれは俺以外の誰かだ、とか。鬱陶しがられているかもしれない、とか。 考え出したら限りがないそれらを反芻しながら唇を噛む。 『分かった。明日の夕方、前の料亭でどう?』 了承してから、ぼんやりと見える結末に泣きたくなった。 「ごめん、待たせたね」 軽く手を上げる三井さんは、どこか晴れた顔をしていて。俺とは正反対の吹っ切れた様子に胸騒ぎを覚える。

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