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胎内に収めた三井さんは、信じられない程に大きくて。灼熱のそれが擦れる度、鼻に抜ける音を聞きたくないと、思う。
「も、もうちょっと、ゆっくり…」
「しんどい?」
「あの……ええと、…また、イきそうで」
弾む息を抑えようと必死な俺に、それはそれは優しく微笑み掛けた彼。
「…好きなだけどうぞ」
俺が求めていたものとは真逆の答え。本能的に危険を感じた、途端。静止する間もなく激しい抽出が再開されて。
「まっ、あ、やだ……っ、も…!」
「嫌、じゃない、でしょ…?」
へその裏側、敏感な部分ばかりをごりごりと抉られる。強すぎる刺激にただ首を振るばかりで。
「み、つ……ん、ぅあ、……ッ」
「っ…ね、気持ちい…?」
ちかちかと瞬く白い世界の中で、もはや何を聞かれているのか分からない。彼の望む答えを返せばこの快楽から逃れられるのかと、霞む思考で漠然と弾き出す。
「ぁ……ん、ん…きもち、い…」
「そう…よかった、」
理性が解 けるよう、酷く綺麗な笑顔。熱い吐息ごと食まれて、爪先まで力が入る。目の前の絶頂を強請るように挟む内腿が震えて。
「……ありがと」
「な、に……っえ…?」
ごく小さい音量で落とされた言葉は胸板に消える。自然とその頭を抱え込む形になって、柔らかい髪を掴んだ。
彼との狭間で揺れる昂りを擦られ、突然の直接的な刺激に腰が跳ねる。
「あ…っ、ほんと、に…イっ、ちゃ……」
「…俺のこと、見て」
切なさを孕む指が頬を辿り、導かれるように顔を上げた。満足げに細められた双眸。今は俺の痴態が映っているのかと思うだけで心臓が痛い。
「好きだよ…楓くん」
いつか夢で聞いたような、その声。重なる情景に追い立てられ、呆気なく果てた。
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