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*325.
「お疲れ様でした」
「うん、お疲れ様。今日も頑張ったね」
夜。夕食の片付けを終えてソファーに並ぶ。晄さんにコーヒーを差し出しながら、ぽつりと切り出した。
「…昼間は、すみませんでした」
「どうして謝るの?」
重荷になりたくない、と小さく告げると隣の彼からはため息が聞こえた。呆れられてしまっただろうか。
弁解しようと体を向けた瞬間、掠めるような口付けが唇を攫って行った。目を瞬かせる俺に、微笑んだ晄さんはひとこと。
「…抱かせて」
***
穏やかながら有無を言わせぬ口調で押し切られ、気づけばベッドに転がされていた。
うつ伏せになる俺の後孔は限界まで広げられているのに、どうしても喜んでしまう身体は彼を締め付ける。
「……ねえ、」
耳元に落とされた楽しそうな声。時折混ざる吐息が、じわりと下肢を湿らせる。
「もう、俺の形…覚えた?」
「っ、な…!ひ、ァ……ぅ」
あまりの言い草に思わず振り仰げば、内壁の良い所に擦れた先端が俺を虐める。かわいい、と舌なめずりする晄さんは、それでも決して激しく貪ろうとはしなかった。
ゆったりとしたストロークはもとより、先ほど抉った箇所をもずらして突いてくる。もどかしさにどうにかなってしまいそうだ。
「ひ…ひか、る、さ……ん」
「なあに?」
わざと。絶対にわざとだ。穏やかに笑う彼の思惑通りに踊るのは癪だが、仕方ない。噛み締めた唇をそっと解いて、
「も……っ、ほし、い…」
蚊の鳴くような声で懇願した。にも関わらず、この人は。
「んー…もうひと声」
ゆるゆると出し入れされる熱い塊は、俺の身体を燻らせるだけで。一向に訪れない終点。見えないそれに、ふと視界が滲む。
「……いじ、わる…」
ひくりと喉を震わせた俺に気づいたのか、慌てた様子の彼に体をひっくり返される。目尻に落ちた口付けは優しかった。
「ごめんね」
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