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自分で、シて?
「……じゃあ、見ててあげるから、もっかい出来るとこまでしてみよっか」
「え……?」
「今度は前だけじゃなくて、お尻も使おうね。自分の指でもいいし、玩具もたくさんあるよ」
「っ、」
すぐに手を出されると思っていた彼にとって、俺の台詞は期待していたものとは違ったみたい。
でもさっきまであれだけ嫌がっておいて今さら何も言えないのか、彼は下唇を噛んで体勢を変えた。
ベッドの上で足を崩して座る俺の目の前で、膝を立て、向かい合う。
不安そうに揺れ動く瞳が庇護欲を煽る。
体勢的にテツヤさんの大事なところ、全部丸見えだ。
「視線はこっちね。俺のほう見て。全く手出ししないわけじゃなくて、たまに身体触るけど、それはいいんだよね?」
「ぁ……、あぁ」
ベッドが揺れる。
カメラ君が淡々と、だけど慎重に、撮りやすい俺の背後に移動したのが分かる。
それをあえて視界に入れないようぎこちなく頷いた彼は、少し泣きそうな顔をしていた。
「──はっ、ぁ……ッ、ん、んぅっ」
「……あれ、なんだ、勃つじゃん。やっぱりお尻いじって正解だったね」
「っん、んく……ぅ、」
「声、我慢しなくていいよ。出したほうが楽でしょ?」
「やっ、ぁ……はずか、し……っ」
顔どころか耳まで真っ赤にして、顎を引いた彼はきゅっと唇を結ぶ。
それでも鼻から抜ける声は漏れて、吐息が混ざって余計に卑猥なのを、彼は分かってないんだろう。
足が絡むほど近くに俺がいるせいか、指一本ほどの長細いアナルスティックを自ら尻に挿入するテツヤさんは、先ほどとは違ってちゃんと勃起した。
ナカで感じているのが分かる。
先端から先走りが溢れ、幹をいやらしく濡らしている。
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