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そこが、イイ
卑猥なカタチのそれをぐっと押し込みズポズポと上下に動かせば、途端に彼の表情はいやらしく引きつって、背筋が綺麗に伸びた。
「やっあ! ぁン、んんぅ……っ!」
「物足りないでしょ? ほら、自分で動いて。見ててあげるから」
「ふざけっ、ん、ぁっ、あ……!」
「そんなこと言ったら、また止めるよ? ずぷずぷ抜き差しするのも、ぶるぶる震える気持ちいいのも」
「やぁ……っ」
「ね、そのほうが嫌でしょ」
彼の好きな耳許で囁くと、ぴくりと肩を跳ねさせ、ほんとに渋々といった感じで手を後ろにつき、ゆるゆると腰を前後させ始める。
視線はすぐに自分の下半身へと釘付けになった。えっちな人。
天井を仰ぐ自身は先端を真っ赤に染め、窪みから先走りがたらたら流れ出てる。
それはそのまま陰茎を濡らし、睾丸から会陰部の谷間、あるいはベッドへ滴り落ちる。
焦らしてるせいか、どろどろ。
暖色系の照明が、ぬらぬらといかがわしく濡れ光る股間をはっきりと照らしてる。
「やっ、ん……ッ見んなっ」
「何言ってんの。こんなえろくて可愛い格好、見なきゃ損でしょう?」
「ばっ、かぁ……っんァ!」
「あぁ……、見つけたの? 前立腺」
「んっ、ンぁっ、ひぃ、く……は、ぅ、ぁ゙──……ッ」
俺の肩に手を置いて、もう夢中になっちゃったのか、自分で上下に動くテツヤさん。
眉間に深い皺を刻んで歯を食い縛り、首筋も汗ばんでる。
清潔なはずの石鹸の匂いが、今は官能的に思えた。すごく気持ち良さそうな顔するなあ。
このまま騎乗位とかしてくんないかな。
無理だろうけど。
「……ここ?」
「んっ……ァ、そこ、が」
「イイの?」
言えば、ただでさえ赤い顔を殊更色濃くして、無言で首を縦に振る。
けれど開脚したはずの足は徐々に閉じていく。
何、そのしおらしさは。
淫乱なのに、羞恥心は拭えないんだろうな。
「足開いて、俺に分かるようによく見せて?」
「やっ、やだ、いゃ、も、おねがっ、」
ぐすぐすと泣く寸前のような声を出す彼の膝を支えながら、左右に大きく開くよう促す。
テツヤさんの声は掠れ、眉を八の字にした弱気な表情。
彼は時おり、自分の尻に向けられたレンズの存在を思い知るたびに、腰をひくつかせて恥ずかしがる。
それって実はすごい新鮮で可愛いの、本人は知らないんだろうね。
「──もっともっと気持ちよくなる方法……知りたい?」
「んっ、はぁっ、ァう、な、に……っ」
「きっと幸せな気分になるはずだよ。あたたかくて、頭の中までとろけそうなくらい」
硬くなった薄いブラウンの乳首にちゅっと吸いついて朗らかに見上げれば、彼はさらに頬を紅潮させた。
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