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【ゲイビカメラマンの独白と諦念】

【カメラマンside】  にこやかな微笑みも、時おり見せる真摯な顔も、色気のある発情した雄の表情も。 ──とある男は、自分のそれが他人を魅了することを重々承知している。  だからこそ、利用するのだ。  己のことを、己のために、利用する。  そして心底、それを愉しんでいる。  とても見習えるような生き様では、ない。

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