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風呂から上がると時刻は14時で、もうそんな時間なのかと驚いた。
携帯を見るとメールが一件届いていて、メールBOXを開く。
『三好だ…』
《風邪大丈夫ですか?二間さんから聞きました。お見舞いに行きたかったんですが、今日は予定があり行けません。明日仕事来れそうですか?顔が見たいです…。》
俺ら付き合ってんのか?というような三好からのメールに少し笑ってしまった。
なんだか可愛い。
こういうのはさ、女の子に言うもんだよな…
でも嬉しくて…
《大丈夫。ありがとう。明日は行けると思う。》
これぐらいの返事にしておこう…。
実際、なんだか俺も三好の顔を見たいと思ったが三好の気持ちに応えることができない今の段階で、そんなビッチな発言は控えるべきだと思った。
誰と…なんて全然考えちゃいないけど、昨日の五反田さんの一件で思い知った男同士の素晴らしさ。
いや、ただ五反田さんが上手かっただけかもしれないけど、他のみんなはどうなのか…なんて気になってしまう。
これがハマると抜け出せないということなのだろうな…やはり。
ただ、今のところキスやフェラのことしか覚えていないわけで、後ろを掘られる感覚がどんなものなのかはわからない。
って…、
ちょいちょい待てよ。
俺が掘られるのか?
いや、でも昨日もし本当にそういうことになっていたとしたら、きっと雰囲気的にも俺が掘られているに違いない。
他の4人でも想像してみる。
一ノ瀬支店長…
俺が掘ってる想像ができない。
二間さん…
も、ないな。俺、この二人恐れ多くて近付くことが怖くなってる。
この二人と付き合ってるイメージができないんだよな…。
三好…
は、どうなんだろ?
正直コイツには少しだけ興味があるかもしれない。
噂では甘え上手の床上手?らしいからな。
甘え上手は普段から見てもなんとなくわかるが、床上手って…気になる。
って…、やっぱ俺が掘られるのか!?
健太郎…
いや、何にも想像できない。
ずっと俺のことが好きだったなんて衝撃発言すぎて、今だに戸惑っている。
こうやって改めて考えてみたら、今俺の周りで起こっていることは、やはりおかしいというか…
非日常的な出来事であることは間違いない。
これから先、何が待ち受けているのか全くわからない。
神様…俺はどうしたらいいのでしょうか?
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