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『で、どれにするんだ?』 『どれって…』 『これがいいっていうのがないのなら消去法でもいいが。』 『じゃ、じゃぁ…3番はなしで…。』 『なんだ。一番のオススメだったのに。』 『オススメって…』 この人絶対危ないって!! 『で、次は?』 『絶対そのどっちかをしないといけないんでしょうか?』 『当たり前だろう?悪いのは誰だよ?』 『俺…です。』 俺だよ。俺が悪いですよ。 だけどさぁ…お仕置きの内容が… 社会人としてのペナルティの枠を越えすぎてる… 『はい、次。』 ………。 俺からキスか、支店長からキス。 もう訳がわからん。 なぜその2択なんだ… いや、1択を削ったのは俺なんだけどさ… あれはさすがにないだろう。 『早くしろ。男だろ、スパッと決めろよ。』 男関係なくね? ってか、本気でどうしよう。 俺からっていうのはおかしいよな? なんか俺が求めてるみたいになるし… って、ことは…2番の支店長からキスか。 いや、それもおかしいんだけど、選ばなきゃならないのならそれか? うん。それしかないな。 『に…2番で。』 『2番ってお前からキスだったか?』 『違いますよ!!支店長からキ…』 『支店長からキ?支店長からキスしてくださいって言って。』 そう言いながら支店長がニヤリと笑う。 『はぁ!?ちょっと待ってくださいよ!!そんな選択肢なかったじゃないですか!!!』 『今お前が言いかけて、それもいいなと思った。』 『あれは、支店長が俺からキスと間違えるから…!!』 『早く、言って?』 そう言いながら支店長が立ち上がると俺が座る椅子をクルリと自分の方に向け、俺の頬に手を添えた。 『ちょっ…!!』 『早く。』 えぇーい!!こうなりゃ、早く済ませてこの場を立ち去ろう!! 『キ…』 『キ?』 『キス…してくださぃ…』 『よく言えました。』 支店長は、今まで見たこともないような優しい笑顔を俺に向けるとゆっくりと顔を近付けた。

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