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第19話

「ねぇ、なんで俺の名前知ってんの。」 隣の部屋、鮫島の部屋に連れてこられた俺はこいつに質問する。だって、教えてないのに俺の名前知ってるとか…怖くない? 「アホやなぁ、俺の目の前で痴話喧嘩しとってよくゆーわ。あのオッサンが散々アンタの名前叫んどったやろ〜。ちっとは頭使いや〜。」 「オッサンて…。俺も真咲もまだ24だよ…。真咲がオッサンなら俺もオッサンじゃん…。」 「んぁ?そーなん?でもあんたのほーがだいぶ若く見えたわ。俺より下かと思うくらいやったで。あ、俺20歳ね。」 「20!?俺…、てっきり同い年か年上かと…。」 「まぁ歳なんて何でもええやん。俺はあんたと番になんねんからさぁ。」 「はぁ…。だからぁ…。俺は真咲と番なの!鮫島とは番になれないから!知ってるだろ!?Ωはαに捨てられたら一生新しい番はできない!」 知っててもそんな事言うなんて。 鮫島は酷い奴だ。 「……あるで。新しい番作れる方法。」 「え……?」 この言葉でこの先の俺の運命が大きく変わることになった。

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