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第40話

(真咲ver.) 朝、目が覚めると隣には気持ちよさそうに寝息を立てている真琴がいた。 真琴はこんなに可愛いのに、俺は…。 浮気、した。 きっと真琴も気付いてる。 ごめん、真琴。でもこの浮気は《お前の為なんだ。》 俺は…。 まだ、臆病だから言えないよ。まだ、真琴には俺の隣に居てほしい。 浮気の理由を言えば、真琴は泣いて怒るか、同情するだろう。きっと、真琴は、俺のことは何があっても責めない。 責めないから、辛いんだ…。 「んん…、真咲…。」 ほら、寝言もこんなに可愛い。 可愛いよ、真琴。 離したくない。 離れたくない。 俺のそばにいてくれ。 「俺は…。真琴を世界で一番愛してるから。それだけは、忘れないで。だから、俺のこの気持ちだけは疑わないでくれ…。」 寝ている真琴の額にキスをしながら呟く。 きっと、来るべき日を迎えたのなら、その時はしっかりと言葉にしよう。 それまでは、この気持ちも、言葉も俺の心に閉まっておこう。

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