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第53話
(真咲ver.)
スーパーに行くと言う真琴を引き止め、俺も付いていくと言った。
もし、また鮫島錦と会っても大丈夫なように、俺も付いていく事にしたのだ。
アイツは危険だ、油断も隙もない。
「久しぶりだね、真咲と一緒に買い物行くの。」
「え…?そうだったかな。でも、昔よりは一緒にいる事は減ったな。」
「まぁでも、今度は遊園地も一緒に行ってくれるんでしょ?楽しみだな〜」
「あぁ、早く日程決めような。俺も楽しみだ。」
スーパーまでの道を話しながらゆっくり歩く。
こういう時を幸せというのだろうか。
他愛もない話をして、笑って。
好きな人の横に立てることがどれ程幸せか。
この幸せな時間がずっと続けばいいのに。
……真琴も、そう思ってくれいるだろうか。
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「今日はね、ちゃちゃっとカレー作っちゃおうと思ってるんだー。真咲は好き?俺のカレー。」
スーパーに着いたら今日の夕飯はカレーだと言われた。
カレーか…、何がいるんだったかな。
「真琴のカレー? 好きに決まってるだろ、というか、好きな奴が作った料理は全部好き。」
「〜〜〜〜〜〜ッ! ちょっ、バカ!こんなとこで何言ってんの!」
照れたのか頬が真っ赤な真琴。
……可愛い…。
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