54 / 61

第54話

「とにかく! カレーに必要なものは早く買っちゃお。 2日酔いも治ったんだから真咲とたくさん話したいし。」 本当に可愛い事を言ってくれる。 俺だって早く帰って真琴とイチャつきたい。 「うん。そうしよう。さて、カレーには何が必要だったかな。」 「えーと、カレーはね〜…」 ────────────── ────── ── 「あー!面白かった! 真咲が、まさかカレーにお餅入れようとするなんて…ッ、ははっ!」 「もー…、笑うなよ…。だって美味しそうだろ。」 「ないない!絶対無いよ!ふふっ、あー、面白いなぁ〜ッ。」 スーパーからの帰り道、俺がカレーにお餅を入れると言ったことを面白おかしそうに笑う真琴。 …だって、美味しそうだろ。俺はお餅が好きなんだ。 まず、料理なんて嫌いだし、カレーに何がいるとか知らねぇ…。 「それより荷物重くない?俺半分持つよ?」 「いや、重いからこそ真琴に持たせちゃダメだろ。真琴は俺の大切なΩなんだから。」 空いてる方の手で真琴の頭をポンポンする。 「そ、そっか…。うん、ありがとう……」 「そうそう、素直に甘えてなさい。」 「〜〜〜〜〜ッ! もー!上から目線ムカつく!」 照れ隠しで怒ったのか俺をポカポカと殴ってくる真琴。 全然痛くねぇ…、しかも、これはこれで可愛いなぁ。

ともだちにシェアしよう!