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第54話
「とにかく! カレーに必要なものは早く買っちゃお。 2日酔いも治ったんだから真咲とたくさん話したいし。」
本当に可愛い事を言ってくれる。
俺だって早く帰って真琴とイチャつきたい。
「うん。そうしよう。さて、カレーには何が必要だったかな。」
「えーと、カレーはね〜…」
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「あー!面白かった! 真咲が、まさかカレーにお餅入れようとするなんて…ッ、ははっ!」
「もー…、笑うなよ…。だって美味しそうだろ。」
「ないない!絶対無いよ!ふふっ、あー、面白いなぁ〜ッ。」
スーパーからの帰り道、俺がカレーにお餅を入れると言ったことを面白おかしそうに笑う真琴。
…だって、美味しそうだろ。俺はお餅が好きなんだ。
まず、料理なんて嫌いだし、カレーに何がいるとか知らねぇ…。
「それより荷物重くない?俺半分持つよ?」
「いや、重いからこそ真琴に持たせちゃダメだろ。真琴は俺の大切なΩなんだから。」
空いてる方の手で真琴の頭をポンポンする。
「そ、そっか…。うん、ありがとう……」
「そうそう、素直に甘えてなさい。」
「〜〜〜〜〜ッ! もー!上から目線ムカつく!」
照れ隠しで怒ったのか俺をポカポカと殴ってくる真琴。
全然痛くねぇ…、しかも、これはこれで可愛いなぁ。
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