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第55話

(真琴ver.) スーパーから帰ってきたら何故か2人で晩ご飯の用意をして、何故か楽しく食卓を囲んだ。 いつもだったら俺が1人で作って、1人で食べて、真咲は朝帰りばかりだった。 どうしていきなり真咲が優しくなったのかは謎だが、せっかく甘えられるチャンスだ。 甘えられる時に甘えておこう。 「真咲、食器下げるよ。」 「あ、待って。食器ぐらい自分で持っていけるし、洗える。真琴は座ってろ。」 「え〜?今まで一度だって洗ってくれたことない癖に〜ッ!」 「うん、だからごめん。これからはちゃんと自分で洗うから。」 真剣な顔をして謝ってくる真咲。 これって冗談じゃないのか? 「え、本当に言ってるの?マジ?」 「うん、まじ。」 「じゃあ、お言葉に甘えて…」 本当になんなんだ……。調子狂うよ。 いきなり優しくしてきて、何を狙ってるんだ…。 「あ、でもご褒美欲しいな。」 え…? まぁ、やっぱりそうなるよな、なんだろう。怖いなぁ。別れてくれとか…?ははっ…。 「なに?」 すると、真咲に手招きをされて、誘われるがまま真咲の正面へ立った。 なんだ…? 「目、瞑って?」 「え、うん。」 「愛してるよ、真琴。」 …!? なッ〜〜〜〜! こう耳元で囁かれた次の瞬間、唇を奪われる。 「ン…。んん…、ハッ、ふぅ…、ンンッ…」 そして、深いキスをされた後にもう一度「愛してる」と囁かれ、抱きしめられた。 愛してると呟くぐらいなんかじゃ物足りない。 君を、愛してると叫びたいよ。

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