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男は前屈みの雄太と共に電車を降りた。
吹き抜けのホームに面するトイレへ、そのまま雄太の手を引いて連れていく。
雄太はされるがままであった。
誰もいないトイレの個室に連れ込まれてドアをロックされ、ベルトを外され、ボクサーパンツをずり下ろされても、何の抵抗も示さなかった。
ただ純粋に射精したいという本能に従って、男に従った。
「う、ぁ」
ペニスを外気に曝すなり男は食らいついてきた。
雄太の足元に跪いて、根元に手を添えると、一息に亀頭をぱくんと頬張る。
唇と舌を緩々と動かしてペニスをしゃぶる。
空気は冷たいのに体温は狂的に上昇し、雄太は苦しげに息をついた。
「大きいね、君の」
男は上目遣いに雄太を見上げながら伸ばした舌先で亀頭をしつこく舐め回す。
「すごく……おいしいよ」
そう言って、深くくわえ込み、容赦なく吸いついてくる。
「あ、それ……っいっちゃう……!」
十代高校生の雄太は念願の射精を男の口の中で迎えた。
思わず触り心地のいい髪を掴んで腰を反らし、濃い精液を温んだ喉奥へと放つ。
「……ん……」
男は喉を鳴らして雄太が放埓に吐き出したものを飲み込んだ。
口を窄め、音を立ててまたも貪欲にじゅるじゅる吸い上げる。
間もなくして男の口から解放された雄太のペニスは依然として昂ぶりを宿していた。
「ねぇ」
「えっ」
「カノジョとしたことある?」
「な……何? 何をっ?」
慌てふためく雄太に男はくすりと笑った。
「アナルセックス」
静寂に浸された薄明るいトイレに露骨に音が響く。
「あ、すごい、なに、これ……ああ……っ」
雄太は無我夢中で腰を振っていた。
自分と同様に下肢の衣服を足元へずり下ろした男の下腹部に両手を差し入れて、放課後、初めてのお尻に無心でのめり込んでいた。
「雄太君、僕のアナル、気持ちいい……?」
隣室との仕切りに両手を突いた男は陶然とした声で後ろから自分を攻め立てる雄太に問いかける。
自身も腰をくねらせ、細長い指で屹立したペニスをリズミカルに扱き、先走りの雫を散らしながら。
「気持ちいい……です……っ」
「本当……? 嬉しいな……」
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