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不埒な指先で下着を捲って曝された後孔に雄太のペニスが沈んでいく。 「あン……中、奥まで雄太君のでいっぱい……」 濡れた肉塊は熱く湿り渡った中へと一息に呑まれて。 体同様に火照った吐息を洩らすと、和泉は、粘ついた律動を開始しようとした。 「んんん!」 「あ……っ」 不本意ながらも雄太は早々と達してしまった。 限界まで腰を反らして和泉の肉壁の最奥へと白濁を打ちつける。 「……もう、雄太君ったら」 グロスの引かれた唇が咎める台詞とは裏腹に満足そうに半月の孤を描く。 な、何か年上のエロ過ぎるお姉さんに犯されてるみたいなんですけど。 やっと迎えられた射精と背徳的な快感に喘ぐ雄太を、和泉は、いとおしげに見下ろした。 内壁の狭間で脈動する若々しいペニスを後孔で締めつけ、精液を搾り取りつつ、おもむろに上体を屈める。 「……ぷはぁっ」 唾液塗れの口枷を外されて、雄太は、素直に息を大きく吐き出した。 「……いずみ、さ……ん……」 長いストレートの黒髪を汗ばんだ頬に張りつかせ、さり気なく引いたアイラインを波打たせ、ボンテージ姿の眼鏡をかけた女王様は自身の上唇を舐め上げた。 女物の下着の内で窮屈そうにしていた自身の性器を取り出し、白い指で擦り上げながら、雄太にキスをする。 初めて和泉から及んできた口づけだった。 「ん、ふ……ぁ……んっんっんぅっ」 拘束の仕返しといわんばかりに舌で口腔の粘膜を突いてくる雄太に甘く呻吟し、繋げたままの下肢を揺らめかせる。 彼の身の内で瞬く間に回復した雄太は、白濁を打ちつけながら、下からひっきりなしに突き上げた。 「ふぁ……っ気持ちいい……ゆうたく、ん……っもっと……もっと来て……」 雄太の動きに合わせて自分も腰をくねらせ、交わりをより濃密に深くし、和泉は一番の性感帯である唇を年下の恋人に余すことなく捧げる。 ああ、死んじゃいそうなくらい、気持ちいい。 こんなに危ういくらいエロくて綺麗な恋人、きっと、この先一生現れない。 「もう、いっちゃうよ、ゆうたくん……」 和泉さん、俺、貴方にもうめろめろだよ? 俺の愛情一滴残らず受け取ってね? 「あ、和泉さん……また、出ます……!」 達したばかりのはずの雄太は和泉に二度目の精を放つ。 和泉もぞんざいに自身を扱き立て、ほぼ同時に、二人は絶頂を迎えた。 「次は顔面拘束具、持ってこようかな?」 「和泉さん、あの、俺、別にマゾってわけじゃないです」

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