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寝室の窓。 開かれたカーテン。 差し込む路地の明かり。 窓辺に立った和泉は大胆に後ろへ尻丘を突き出して雄太を導く。 「ね、来て、早く」 泣き止んだ雄太はほんの一瞬、躊躇する。 が、愛しい人(飼い主?)の頼みとあらば、たとえどんなに際どい内容だろうと根が純朴な高校生は従う……。 「あ……ん」 和泉の後孔にピンと起立していた勃起ペニスをずぷりと挿入する。 割りと長身で痩せ型筋肉質である雄太は、窓に手を突く和泉へ、我が身を深く沈めていった。 ……誰かに見られているかも……。 「い……和泉さん、やっぱり」 肉膜の途中でペニスの侵攻を止めた雄太は、また、躊躇した。 すると和泉は肩越しに愛しい人(飼い犬?)を見、囁くのだ。 「見せつけてあげようよ……ね、貴方……?」 雄太、躊躇、忘れる。 一気に最奥まで温む亀頭を叩きつけ、余韻もそこそこに腰をガツガツ振り始めた。 「あっあっあっ気持ちいっ気持ちい゛い゛っ」 「あん……あん……僕も……あ、そこ……」 「こここここっ? ここですかっ?」 「あぁぁん……そこぉ……おちんちんで、もっといっぱい、引っ掻いて……?」 ガーターベルトとストッキングを身につけたままの和泉を派手に音立てて突き続ける。 後ろから片足を掬うと、横に持ち上げて、転倒しないよう脇腹を支え、角度を変えてセックスを新たに味わう。 和泉は窓に片頬を押しつけて悩ましげに喉を反らした。 「あぁあぁぁん……いい……」 欲情した声音に誘われて、雄太は、和泉に噛みつくようにキスした。 「ふ……ぁ……んぅ……っ……っ……ぁ……あなたぁ……んっ……」 次から次に唾液が滴り落ちていく。 窓辺で和泉を小刻みに突き揺さぶると、再び、雄太は彼と共にベッドへ戻った。 膝と両手をシーツに突いて前屈みとなり、迫る絶頂に表情を解れさせる和泉を間近に見下ろして、動物じみた腰遣いで一心にペニスを突き入れた。 「あ……っいきそ、ぉ……お尻だけでいっちゃう……」 我が身をしごく余裕もなく、自身の指を浅く食んで、和泉はもどかしげに仰け反った。 「あ……ん、だめ……っ」 和泉が精液を放つのと同時に思いきり肉の中が締まる。 雄太は首を窄めて呻いた。 雄大兄ちゃんが電話であんなこと言うから……。 もしもほんとの新婚さんだったら、これって、こづくり……。 改めて感極まった雄太は腰に腰をぐっと押しつけて十代飛沫を注ぎ込んだ。 和泉は雄太の頭を抱きしめると、脇腹に両足を絡ませ、緩やかに腰をくねらせた。 「あ、和泉さん……!」 肉壁全体が収縮して射精中のペニスに絶妙な刺激を及ぼす。 雄太は歯を食い縛って一滴残らず精子を食い尽くされるような錯覚に悶絶したのだった。 「ねぇ、雄太君、貴方ってば」 「う~ん……もうちょっと寝かせてくださぁい……」 「もう、貴方ったら……おはようのアレは……?」 「……いっ、いっ、和泉さぁんっっ!」

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