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「やだ。俺、もう待てません」 「うん。雄太君がそう言ってくれるから」 ベッドで向かい合って座った二人。 子供の遊びみたいに両手を繋ぎ合わせている。 「こんな僕でいいのかな」 雄太はぎゅっと力を込め、伏し目がちに問いかけてきた和泉の両手を握り直した。 「和泉さん、大好き」 「……僕も」 和泉も、ぎゅっと、雄太の両手を握り返した。 何度も体を重ねてきたのに、まるで初夜みたいだと、雄太は思う。 「ん……いつもより……すごくかたい」 全裸になった雄太の股間に頭を沈めた、シャツ一枚羽織った和泉。 何の施しも受けずに硬く大きく育った雄太のものを、愛しげに、喉奥まで頬張る。 唾液をたくさん絡ませて、いやらしい音を立てて、ペニスを吟味している。 「あ……だめ、和泉さん、それ、やめてよ」 熱心にフェラチオしてくる和泉を赤面雄太は慌てて遮ろうとする。 和泉は悪戯っぽく上目遣いに火照る恋人を見、裏筋に舌端をぬるぬる擦りつけた。 「だ、だめ、いっちゃうからっ」 雄太は咄嗟に腰を引いて執拗な唇からペニスを引き抜いた。 唾液の糸がねっとり連なる。 指にくるくる巻きつけてそれを断ち切った和泉は、体を起こし、眼鏡のレンズ越しに上気する雄太を見つめた。 「今日は、俺、和泉さんのなかでしかイきません」 頑なな雄太に和泉は頬をしっとり紅潮させて、笑う。 雄太の肩に両手を引っ掛けて、跨り、バスケで鍛えられた太腿上に座り込む。 「今日一晩で僕を孕ませるつもりなの、雄太君?」 「……そのつもりですけど」 「ふふ、頼もしいなぁ」 じゃあ、奥まできてもらえるよう、十分に解さなくちゃね。 和泉は雄太の真上で自ら後孔の拡張を始めた。 背中伝いに左手を尻たぶの狭間へ添わせて、くちゅくちゅ、二本の指をゆっくり出し入れする。 色濃くなった先端が薄い茂みから勃ち上がって、すでに腹部へ力強く反り返っている雄太のものに、擦れた。 「ぁ……気持ちいいね」 「い、和泉さん」 「ね、雄太君も手伝って……ね?」 和泉に願われて雄太も手を伸ばした。 すでに二本の指を深々と呑み込んでいる肉の孔に、薬指と中指を、ぐぐっと捻り入れる。 やや窮屈な隙間を練って、締めつけに逆らい、節くれ立つ指を緩々と行き来させる。 「あぁ……雄太君の指、気持ちいい……」 和泉もいつも以上に感じているようだ。 彼は、ここしばらく避妊薬の服用をやめていた。 その状態でセックスするのは生まれて初めてのことで。 「も、もう無理、和泉さん、俺、無理です!!」

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