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貴重な冬期休暇、部屋でごろごろしていたところへ湊がやってきて、この寒い中、雄大は初詣に引っ張り出された。 混雑する神社でただでさえしんどいというのに、引いたおみくじは大凶、残念過ぎる。 「畜生、全部お前に甘い弟のせいだ、俺にツケが回ってきた」 「お父さん? でも今日は僕、お母さんに追い出されたんだけど」 「……へぇ」 「お父さんと姫初めに至るから外で遊んできなさいって」 「ぶはっ!!」 「ねぇ、姫初めって何?」 「しっ! でかい声で言うな!」 本当は「姫初め」の意味を理解していた湊、だが雄大の慌てふためく様が見たくて知らないフリをした。 母子共々、何から何まで確信犯である。 「……すごい、雄太君……」 「ああっきもちいい! 久し振りで……っすごくいいです……っ!」 久し振りといっても、一ヶ月にも満たない、数週間ぶりのえっちに雄太は夢中でのめり込む。 窓辺から燦々と降り注ぐ白昼の日差し、つけっぱなしのテレビで流れ続けるバラエティ、ミニサイズの鏡餅、まだ全部見ていない年賀状。 日常にありふれた些細なものが刺激剤となって妙に興奮を煽られた。 「新年早々……ん……置いてけぼりはやだよ……?」 「あ……っじゃあ、ほら……っこれでどうですかっ!?」 「あ……そんな、同時に……そんな強く……っ……ふふ……種馬みたい、雄太君ったら……」 「ひ……っひひーん……!」 バカップルふーふのイチャコラはまだまだ続きそうだ。 「疲れた、帰りたい」 「伯父さん、本当におじさんみたい」

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