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再会は運命的に

「あ、柏木先生は私の向かいの席ですよ」  ぼーっと西先生を見ていた俺に、自分の席に座った西先生が笑顔で向かいの机を指差した。  西先生が指差した机は何もなく、綺麗な状態だ。  俺は自分の席の椅子に座った。 「因みに、俺の席は隣だから、分からないことあったら言って」  江崎先生は俺の左隣に座った。  隣といっても、通路の分があいている。 「分からないことあったら私に聞いて。同じ担当科目だし」  江崎さんに対抗するように、向かいに座っている西先生がそう言いウィンクした。 「はい」  西先生も江崎先生もいい人そうでよかった。 「あっ!それか……」  西先生は俺の右隣の席を指差した。俺はその視線の方向、右隣の机を見た。  綺麗に整頓された机。 「柏木先生の隣の―――」 「おはようございます」  西先生が続きの言葉を発する前に、聞き覚えのある透き通る綺麗な声が挨拶をしながら職員室へと入ってきた。 「あ、高宮先生おはようございます」  西先生が1トーン上がった声で挨拶を返した。

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