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甘い夜のはじまり
千秋さんの唇は鎖骨の窪みを、しつこく舐めてキスをする。
それがくすぐったくて、気持ちいい。
自分が鎖骨が弱いということも初めて知った。
「…碧の鎖骨、ほんとに綺麗だね」
俺を下から上目遣いで見詰めた千秋さん。
「も、もうっ、いいから」
見詰めたまま鎖骨の窪みを舐める千秋さんの綺麗な赤い舌を見ていると、恥ずかしくなり、千秋さんの頭を力の入らない腕で押した。
やっと舐めるのを止めた千秋さんは、またも顔を下降していく。
「ここ、綺麗だね」
いつの間に胸の上まで捲られていたシャツ。俺の筋肉もない貧相な体が隠すものもなく現れている。
千秋さんは胸の小さな突起を人差し指で擦った。
「…あっ…」
一際甲高い声が出た俺を上目遣いで見詰め、何度も人差し指で突起の側面を擦る。
「……いやっ…」
千秋さんの長い指で擦る乳首が気持ちよすぎて、おかしくなりそう。
自分がこんなにも乳首で感じることにも驚いた。
「嫌じゃないでしょ?ここは気持いいって言ってるよ」
そう言い、指で擦っていたのを止め、唇を近づけた。
赤い舌を出して、固くなっている突起に近づこうとしているが、なかなかぬるっとした舌の感触がやってこない。
俺は焦れったくなり、千秋さんを見た。
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