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朝から×××

 千秋さんの顔は頭を撫でている手と同じように、すごく優しい顔で微笑んでいる。  優しい千秋さんも好き。落ち込んでいる俺を優しく励ましてくれる。  昨日の夜のようにギラギラした瞳――まるで欲情した雄のような顔。  色気を垂れ流して、セクシーすぎる千秋さんは普段とはあまりにもかけ離れていて――これがギャップなんだろう。  でもそんな千秋さんもやっぱり好きだな。  そんな千秋さんをもう一度見たい…。  今度じゃなくて、今すぐに。  朝からそんな破廉恥なことを考えている俺は、自分の手をゆっくり下ろし千秋さんの股間にズボン越しに触った。 「…ちょっ、ちょっと碧くん!?」  千秋さんはいきなり俺に触られたことで、かなり動揺している。  そんな顔が、ちょっと可愛い。  昨日とはまた違った一面に嬉しくなる。  俺は千秋さんの朝勃ちしているものをわさわさと焦れったく触る。 「…うっ」  眉を顰め漏れた声が千秋さんの普段の声より全然違って、低く唸っているようだ。  感じてくれてる。  千秋さんが俺の手で感じてるんだ――。  先ほどより少し大きくなったものが嬉しい。  俺はゆっくりスウェットのウエスト部分から手を進入し、パンツ越しに触ってみる。 「……っ!碧っほんとにいいから」  千秋さんはパンツ越しにタマの部分を触っていた俺の手を握った。 「全くもう。いいって言ってるのに」  俺の頭をポンポンと撫でた千秋さん。 「……でもっ、昨日、俺だけ気持ちよくなって、最後までできなかったし…。それに千秋さん中途半端なところで俺、気絶するし……」 「大丈夫だよ。気にしなくていいんだよ?」  俺を優しく抱きしめてくれた。  温かい胸の中、千秋さんの香りで落ち着く。 「……だめっ!今日は俺が千秋さんを気持ちよくさせるの」  胸の中で千秋さんの香りを嗅ぎながら、落ち着いていたが、はっと気づく。 「…もう、なんでそんなに可愛いの」  千秋さんは耳元で唸ったあと、抱きしめていた腕を離し、俺を仰向けに寝かせた。

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