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邪魔者二人
高宮千秋side
碧との初めての甘い甘い情事後、引っ付いてイチャイチャしていた俺たち。
でもさすがに、起きてから何も食べずだったので、ふたり同時にお腹が鳴ったことで、起きることに。
俺は碧がシャワーを浴びている間に、簡単に朝昼兼用の煮込みうどんを作る。
「…うわー、美味しそうですね」
ダイニングテーブルに二人分のうどんを置いたと同時に、碧がタオルを肩にかけた状態で近づいてきた。
濡れたままの綺麗な黒髪。近づいたことでシャンプーの香りが鼻を強く霞める。
火照って、ほんのり赤い頬。
碧は気づいてないかもしれないけど、こんなことでも欲情してしまうんだからな。
さっきまで、愛し合ったのに、ご飯なんて食べないでもう一度ベットに碧を押し倒したい――。
「――千秋さん?大丈夫ですか?」
ぼーっと立ったままの俺に、いつの間にか椅子に座っていた碧が心配そうに見ている。
さすがにここでまたやっても、碧はお腹すいてるだろうし。
碧は病み上がりだった。
俺は碧に笑顔を向け、自分も椅子に座り、うどんを食べる。
「美味しいです!さすが、千秋さん!」
綺麗な箸使いで、うどんを啜ってる碧。
うどんを吸い込んでる真っ赤な唇にしか、目が入らない。
――キスしたい…。
それしか今の俺の頭にはない。
しっかりしろ!!
男とはいえ、そんなすぐ欲情してたら、碧だって俺のこと嫌いになる。
それだけは、絶対阻止しなければ。
ずっとずっと片思いしていた相手と同じ気持ちなんだ。
こんな幸せマックスな状態がいつまでも続くように―――
「―――俺、一生碧と一緒にいたい……」
「…えっ!?え?千秋さん…今なんて…」
心の中で思っていたことを、無意識に言葉にしていたみたいで、前に座ってる碧の顔が一気に真っ赤になっている。
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