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体中を散らばる赤い花
下から見上げる千秋さんの瞳は先程より更に熱が篭っていてセクシーすぎる。
そんな瞳で俺を見詰めている千秋さんは、俺の髪を優しく撫でる。
髪にまで神経が通っているように、感じる。
そのままゆっくり髪にも口づける。
……かっこいい。
色気に卒倒する。
前髪にも何度も口づけ、優しい手つきで俺の前髪をかきあげ額にも何度もキスをし、鼻の頭にもキスをし、両頬にもキスを――顔中に千秋さんの優しい口づけが落とされる。
顔中至るところにキスをした千秋さんは、最後に唇を食べる勢いでキスする。
そのキスが先程の優しいキスと違いすぎて吃驚する。
獰猛すぎる口づけ。
舌が口内を隈無く犯す。
「……んっ…はぁッ…」
唇を離された隙に、息を吸い込む。
そんな俺に何度も何度も角度を変えながらディープキスをする千秋さん。
手は首筋を辿り、鎖骨へとなぞる。
こそばゆいぐらいの手つきにも感じてしまう。
何回も口づけられた唇が熱を持っている。
千秋さんの手がいつの間にか服の裾から侵入し、腹を撫でて上へと移動していく。
胸の突起は触られることに期待して、大きくなっていく――。
「…あッ…」
長い人差し指が胸の突起の周りをくるくる焦らすように撫でる。
焦れったい弄り。
「ここ、大きくなってるね」
にやりと笑った千秋さん。
そう言いながらも、触って欲しい場所には触れない指。
「…もうっ…」
「何、どうしたの?」
俺の今の気持ちを見透かしたように笑っている千秋さん。
ひたすら、突起の周りをくるくる弄る。
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