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第2話
今年もこの日がやって来た…
リドル…君は今どこにいるの?
いつもは来ている時間なのに…気配はない…本当に…もう来ないの?…リドル…会いたいよ…
君の笑顔が見たい…君の優しい声が聞きたい…熱い熱い熱情を感じたい…
「リドル…」
呼んでも来ることはなく…その年は過ぎ去っていった…
あぁ…やはり…もう君には会えないのか…
どうして?
翌日…
「おはよう。紺青くん。」
「大家さん。おはようございます」
「どうしたの?昨日は眠れなかった?顔色悪いけど」
「そうですね。持ち帰っていた仕事が終わらなくて」
「そう。あまり無理しないでね」
「ありがとうございます」
翌年もその翌年もリドルが現れることはなかった。
リドルが亡くなって今年で10年…僕も年を取った。
リドルが忘れられなくて結局恋人も出来なかったし勿論結婚なんてしていない。
会社の上司や大家さんから何度も縁談の話があったけれど全て断った。
「紺青は結婚に興味はないのかい?」
「えぇ。僕は一人が好きなので。誰かが側にいることに耐えられないと思うんです」
側にいるのはリドルだけで良かった。リドルだけが唯一側にいても肩の力をいれなくてもいい相手だった…誰かが同じ空間にいるなんて耐えられる訳がない
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