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第8話
リドル…秋月くんを伴い課に戻り皆に彼を紹介する。
「秋月 晦日です。よろしくおねがいします」
ざわざわと騒がしくなる。それはそうだろう。彼はとても綺麗な子だから。
あの幼い頃の面影は残しつついい男へと成長した彼を獲物を見るように見る女子社員たちに息をつく
デスクは僕の目の前になる。
彼は物覚えが良くその姿は父譲りだろう。
社長は昔からとても頭が良く何でもすぐにものにしてたから
「課長」
「どうしましたか?秋月くん」
「これなんですけど…」
彼は純粋に仕事をしているだけ…それなのに愛しさが込み上げて顔が見られない…
あぁ…こんなにも側にいるのに…
「課長?大丈夫です?」
「大丈夫ですよ」
そっと彼がいつの間にか頬を伝った冷たいものを拭ってくれる。
「医務室いきましょうか」
「いや…大丈夫」
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