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第14話

「待てよ!!」 「ちっ…」 目を閉じ意識が朦朧としている僕は誰が来たのか…誰の声なのかもうわからなくて… もう…何も…聞こえない…考えたくない…もう…どうでもいい… 「っ!夏!!夏!!しっかりして!!」 「…」 「夏!!こっちを見て!!悪魔なんかに絆されないで!!夏!!」 「…」 誰?…なの? その時柔らかい何かが唇に触れる… そこから冷えきった体がじんわりと暖かくなる… 何度も何度も繰り返されるそれにゆっくりと目を開けた 「夏!!」 抱き締めてくれる暖かい腕…落ち着く香り…懐かしい… 「…リドル…」 「夏!!」 「リドル…違う…誰?…」 「課長!俺です!秋月です!…」 「秋月…?何で?」 「ごめんなさい!!忘れちゃっててごめんなさい!ご主人様…会いたかった…ずっとずっと…会いたかった…」 夢でも見ているのかもしれない…何て都合のいい夢なんだろう… 夢ならどうか…覚めないで…このまま…ずっと… 「夏!!」 「…」 「俺を見てよ!ご主人様…」 暖かい何かが頬に落ちてくる… 「…泣かないで…秋月…ごめん…心配かけて…大丈夫…大丈夫だから…」

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