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裕也は鞄を手にして急いで立ち上がる。しかしガッシリと直倫に捕えられてしまう。
「ふざけんな!疲れたっつってんだろ!ヤる気ねぇよ!」
「無理です。あんな可愛い裕也さんを見てしまったから興奮止まんないです、無心になって部活して我慢してました。限界です」
「知るか!一人で勝手にシコっとけよ!無理無理!腰もケツも死ぬって!」
直倫は裕也をあっという間に押し倒すと、手慣れたように裕也の制服の釦 を外し、中のTシャツも脱がせて上半身を露わにさせた。
「てめ、何してんだ!マジで!」
裕也が反抗するのにも応えず、左手で裕也の両手を拘束する。そして右手だけでベルトを外して(以下略)、生まれたままの姿になった。
拘束を解かれた裕也は両手両足を曲げて縮こまった。
「な、何だよこれぇ…え、何すんの?マジで怖すぎんだけど!」
裕也の視線の先にいる直倫は「はぁ、はぁ」と息が荒い。裕也を見つめる眼光はオスの本能が剥き出しだった。
「裕也さん…Trick or Treat?」
「無駄に発音いいな!」
「ハロウィンの常套 問答ですよね?答えてください。」
(と、トリックオアトリートだろ?えっと…あっ!)
裕也は急いで床に転がっていた紙袋を手にする。コスプレで使ったマントと帽子をポイポイと出して、奥まった場所にあった貰い物の和菓子を2つほど取り出した。
「はい!お菓子あったぞー!これやるからイタズラ無しだなー!」
勝ち誇った顔をし堂々と和菓子を直倫に押し付けるように差し出す。
しかし予想に反して裕也の腕は引っ張られ、ソファに座る直倫の膝の上に乗っかる形になった。
「裕也さん、俺、お菓子食べないんで、イタズラしますね。」
「それ反則だっつーの!バカ倫ぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
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