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おっさん×高校生㉑
うーん・・・
このままじゃ埒があかない
それに・・・
たかが1問、たったの1問 解くだけで
こんな時間つかってたら
めっちゃ効率が悪いし
俺の体がもたない・・・!
なんとかしないと・・・
なんとか・・・
『あ、あの・・さ。おま・・、あ・・・』
“ お前 ” と言いかけて
ギロリと只野に睨まれた俺・・・
ここで拗らせては ますます話が進まない、と
慌てて “ 只野 ” と言い換えた。
『えーと、只野が俺に勉強させたいって
気持ちはよ~く分かった。分かったけ・・・』
『な、なんと!坊っちゃま!!
私の気持ちを分かって頂けましたかっ!
只野、嬉しゅうございますっ!!』
『え?いや、分かったけ・・・』
『ああ~!神よ~!感謝いたします~!』
俺の言葉を遮って大袈裟に喜ぶ只野。
『ありがとう・・・神様・・・そして坊っちゃま♡』
歌って踊る只野劇場、再演・・・
『・・・・・・・・・おーい・・・』
ああ、もう
人の話を聞けっつーんだよっ!
くっそ!うぜぇ・・・!
うぜぇけど・・・怒らすと面倒だし
力で敵わない以上
・・・なんとか話して分かってもらわないと、だ!
『ちょっと!よーく分かった!分かったけど!』
「けど」を強調すると
只野の動きがピタッと止まって
くるんっ、と俺に振り返った。
『・・・けど?けど、なんでしょう?
なにか問題でも?』
『・・・・・・・・・』(イラッ)
なにか、だとぉ???
って・・・大ありだろっっ!
『あのなぁ!今の俺を見てみろよ!
間違えるたびに、あんな・・・び、びっ・・・///
媚薬・・・っ/// なんか飲まされてたら
体が もたないじゃんっっ!効率も悪いし!
結局 1日で1問しか解けてないじゃんかっ!』
大体、あんなの “ ご褒美 ” じゃなくて
“ 拷問 ” だっつーの!!
───と、これは声に出さない。
(只野の怒りに触れるかもしれないからだ)
『ははぁ・・・なるほど。そりゃそーですね。
でもそれは坊っちゃま次第なのですよ!』
ピシッと俺を指差し、声高らかに叫ぶ只野。
『・・・・・・・・・はあ?』
・・・・・・俺次第?
って、なに?
どういうこと・・・?
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