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☆8
『寄生・・・・?』
なんか 魅力的な言葉・・・。
そんな事を思いつつ シンの言葉を待つ。
『そう寄生虫!自分は何もせんと、
してもらうばっかり・・・で、
しかも浮気してたなんてさ!
そりゃー、直紀さんも怒るよ。』
『・・・なるほど。』
そっか。俺が悪いのか。
でも・・・・
『最初に俺、なんもしないし、する気もない
って言ったんだけどなぁ。』
一緒に暮らそう、と言ってくれた直紀に
いかに自分がグータラかって事を、
きちんと説明したんだ、俺は。
それでも構わない、って言ってくれたのに。
『それでも、普通はなんかするやろー?』
『えー。セックスでご奉仕してたよ?』
『・・・・って、そんなら、
なおさら他の男とヤっちゃだめやろ!』
『えー。だって・・・最近
シてくれなかったしぃ~。』
『因みに・・・最近て、いつからよ?』
『ん・・・?んー、んー、直紀と最後にシたのは・・・・・2週間くらい前?かな?』
『はぁ・・・2週間で、浮気したん? 』
『ん?・・・いや、3日。』
『み、3日 !? 3日 !?』
『うん。直紀とシなくなって 3日目で
他の人とホテルに行って~・・・』
『・・・・信っじられんっ!
そんなんで、よく半年も もったよね!
俺は、直紀さんを尊敬する!』
『えー。』
・・・そこまで言わなくても。
最後までシてないって言ってんのに。
っていうか 浮気がバレたんだろうか?
最後までシてないけど。
でも、グータラ + 浮気 か。
うん。そりゃ、俺が悪いな・・・。
俺が悪かったんだ。
同棲でも居候でもなく、
゙寄生″してたって事も。
悪いのは 俺・・・なんだ。
・・・直紀。
もう、会うこともないだろうから
謝ることも出来ないけど。
こんな事 言うと、
またシンに怒られそうなので
口には出さず、心の中で呟く。
直紀と一緒にいた半年間・・・
俺は、楽しかった。
直紀は そうじゃなかったとしても
俺は・・・・・
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