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グータラなキミと☆15

『ヒナちゃん。難しく考えないで?』 俯いたまま 何も言わない陽向に 助け船を出したのは・・・草壁ってヤツ。 『え・・・・・?』 『シンプルに考えて。今日、これから 僕と、直紀くん・・どっちに抱かれたい?』 『は・・・?え・・・?』 シンプルというか、ストレートな物言いに 驚いた陽向は・・・草壁を見て、 おろおろしている。 それでも・・・草壁は、 陽向を 追い詰めていく。 『朝、誰の腕の中で目覚めたい?』 そう言い、両手を広げる草壁。 まるで、この胸に飛び込んでこい、と 言わんばかりに。 それを見た俺も、慌てて 同じように 腕を広げて、陽向に請う。 『陽向。俺を選んで?』 本当は2人きりで、ゆっくり話して 俺の想いを伝えるつもりだったのに・・・ 草壁ってヤツのせいで、 一か八かの勝負みたいになってるのが 猛烈に悔しい。 それでも、ここで負けたら 意味がない。 すると、草壁がまた余計な口を挟む。 『ヒナちゃん。まだ僕に気持ちがなくても、 直紀くんと寝るのが嫌ならこっちだよ?』 『うるさい!黙ってろよ!』 またも、睨み合う。 今なら、目線でコイツを焦がす 自信があるんだが。 『え・・・・え・・・・?』 陽向は、どうしていいか分からない といった様子で、俺たちを交互に見て 困り果てた表情をしている。 どちらを選ぶのか・・・ 陽向 次第。

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