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おっさん×高校生⑥
え。
え・・・・。
えぇ────────っっ !!
『・・・あぁ !!・・・な、なっ・・・・何・・・ !?
なんでっ・・・・・・・・/// !!』
俺のムスコを握りしめる只野の手に、自分の手を伸ばす・・・
『ぎゃ──────っ!』
と、ギュギューッと 更に力を込められ、痛さで 体が仰け反る。
『まだ、ダメです。』
ボフンッとベッドに背中を打ち付け、涙目で見上げる俺を、只野は楽しそうに見下ろす。
『・・・・・っ・・・ひぐ・・っ・・・ま、まだ・・・・?』
まだ、って 何?
なんで?・・・どうゆう事??
『・・・・・・・坊っちゃま。』
『・・・・・・な、なに・・・・?』
『お約束して頂きたい事があります。』
『・・・・・・・・・・・お約束・・・?』
『はい。』
『・・・・・・・・な、なんだよ?』
この状況で?と、思いつつ これ以上握られたらチンコがどうなるか・・・という恐怖にかられ
仕方なく聞いてやる事にする。
『今の生活を改めて下さい。』
『・・・・・・・・・・今の・・生活??』
は?・・・・・どうゆう事???
何を言ってるのか分からない。
ポカンと只野を見上げれば、只野は俺のムスコを握りしめたまま 話し始めた。
『そうです!学校に遅刻する!授業をサボる!挙げ句の果てに無断欠席まで・・・・っっ!そして、そして、たびたび繰り返される夜遊び!
なんと嘆かわしい事でしょうっっ!!
坊っちゃまの悪行三昧に旦那様は心を痛めておいでです!』
・・・・・ミュージカル再演・・・。
いや、それより。
『・・・・・・・・あ、悪行三昧・・・・て。』
『これを悪行と言わず、なんと言いましょう!学生の本分は勉強です!このままでは坊っちゃはまは堕落し、社会のゴミのような存在になってしまいます!なんと嘆かわしい!』
『・・・・・・・・・・おいこら。』
ゴミって・・・・・言い過ぎじゃね?
『では、どうするのです?
今の坊っちゃまではお金で入れるような三流の大学に入るのが関の山。そこを出たとしても旦那様の会社を継ぐなんて出来るはずもなく・・・働けばまだしも 親のお金で遊び呆けるような社会のゴミに成りかねません!』
『・・・・・・・・・・ちょ・・・、待て・・待て待て。
まだ、そんな先の話・・・・』
『先ですと !?高校生活なんて、あっという間です!進路は1年生の時から努力をしてないと 一流の大学になど入れません!!』
『・・・・・・・・・・・あぁ・・・そ。』
だから、なに?
だから、今から真面目にやれって?
ふん。
三流大学、上等じゃん。
俺は親の脛かじって、一生楽して暮らしてやる。
それが どうした。
えっらそうに。
大体、なんで たかが執事に ここまで言われなきゃなんねーの?
コイツ・・・・家で雇われてるんだよな?
だったら、クビにしちまえばいい。
『もういい。離せよ。』
『イヤです。』
『・・・・・・・・・・離せ。お前はクビだ。』
『あなたにそのような権限はありません。』
無表情に返す只野に、カッとなった。
『てめぇ・・・!いい加減に・・・!!!!
うぎゃ──────────っっ !!』
掴みかかろうとした、その時、
アソコに あり得ないくらいの激痛が走った。
『いた────っ!
いいい痛い!痛い!痛ーいっっ!』
『私(わたくし)が遣えているのは旦那様であって坊っちゃまではありません。
今回の事も旦那様のたってのご希望です。
あなたを鍛え直すまで私(わたくし)は教育をやめませんので そのおつもりで。』
『きょ、教育 !?なんだそれ・・・・』
ギューッ。
『うぎゃっっっ!!わ、分かった・・・っ!分かったから、手を・・・・手を離せっ・・・!痛いっ!痛いからぁーっっ!』
『おお。さすが坊っちゃま。飲み込みが早い。』
再び 嘘くさい笑顔を張りつけ、只野が手を緩めた。痛みが消え、ホッと息を吐く。
『・・・・・・・・・・・っ・・・・うぅ・・・・・っ・・・』
『では、明日から頑張りましょうね?』
緩めただけで 握ったままのほんの少し、力が籠る。
『・・・・・っっ!・・・・・うん!分かった!』
『「うん」ではなく、「はい」で。』
『・・・・・・・は、・・・・はいっっ!』
『よろしい。』
こうして。
俺は何がなんだか分からないまま只野の教育を受けることになってしまったのだった・・・。
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