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第2話
俺が話しかけた相手は、吉岡 聡という名の少年だ。黒縁メガネに、きちんと着こなした制服。いかにも優等生って感じだ。
いや、実際にこいつは優等生だ。文系科目が得意なようで、あいつがまた学年一位をとったとか、隣のクラスの俺にまで噂が聴こえてくる。
そんな、優等生が、こんなところで‥‥。
「何って‥‥‥‥。えっと、その‥‥あの、」
聡はたどたどしい口調で話す。
「なんで尻の穴に指つっこんでんの?浣腸‥‥的な?」
俺だって本当はわかってる。
けど、ボケずにはいられなかったのだ。
「何でって‥‥え、と、アナニー?だけど?」
沈黙。
「え、あ、へぇ~アナニー。ふ、ふぅぅん」
気まずい。何この空気。
この場を切り抜ける方法‥‥‥‥はっ!
これだ!
「アナニーって、どんな風にやんの??俺、見てみたいな~」
って、何言ってんだよ俺はぁぁ!!!
自分からトラブってるようなものじゃないか!
「え‥‥や、だよ。何で新井の前で。」
「おれ、スマホ持ってんだよね。
これで今お前の写真とって、いろんな人にバラ撒かれたくなかったら、わかってるよな?」
なんか、断られたからムキになって言い返したけど、大丈夫か?これ‥‥
吉岡は何も言わず、仕形がない、といったふうに、足を広げる。
「俺、前から興味あったんだよね。ソッチ極めてる人って、尻だけでイケたりするとか言うじゃん?
吉岡もイケるクチだったりして。」
「いや、僕は‥‥そんな、別に極めてないから。」
そう言いながら、指をアナルにツプリと挿入する。
「あ、尻だけでイクとこ見たいから、ちんこは触んなよ~」
「はぁぁ?‥‥んぁっ
っ!そんな、僕は尻だけじゃ無理って、言って‥‥ぅぅ‥‥あっ」
反論しながらも、左手はちんこを擦らずにポケットに仕舞うところが、律儀で可愛いかも。
吉岡は左ポケットから、何かをゴソゴソ探しているようだ。
「吉岡ぁ、ポケット、何入ってんの?
見せてよ。」
了承を待たずに、吉岡のポケットの中身を引っ張り出す。
コロンっと、出てきたのは、、、
ピンクローターのリモコンだった。
へぇ、楽しそうなもの持ってんじゃん。
俺は吉岡からローターを取り上げると、スイッチをオンにした。
ヴヴヴヴ‥‥
と、振動する音が少し籠って聴こえる。
「ぁ‥‥ひやぁん!!
や、めりって‥‥ローター、止めてぇ‥‥!
あ、ぁん‥‥っ」
「な、に?尻の穴にローター入れてんの?
‥‥とんだ変態だな、お前。」
吉岡のちんこが、ビクンって、反応する。
こいつ、ドMなのかな?
吉岡は、顔を真っ赤にして腰をくねらせる。
「ひぃ‥‥ぁ、アア、んっん‥‥‥‥っ」
気持ち良さそうな顔。俺までエロい気分になってきたかも。
と、そこで俺は授業をサボってまで便所に来た、本来の目的を思い出した。
俺はスマホを起動させ、ゲームのアプリを開く。
そのまま10分ほど、俺はゲームに没頭する。
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