11 / 106

第11話

そのまま俺はミクを車の中で押し倒して、小さな胸に自分の頬を埋めた。 ミクは『朝のミクとは完全に何かが違っていた』。 テンパってる。 焦ってるというよりも、テンパってる。 ミクの小さな胸から聞こえてくる、心音が凄く速かった。 何が『無理』なんだよ、ミク?! 何がテンパる理由なんだよ?! ミクはいつも可愛いけど、今はどこかおかしいよ? 「家に帰ったら、ミクは着替えて直ぐに俺の部屋に来て」 「はっはい!!」 「何が無理なのか、教えてもらおうか」 俺は傷付いていた。 俺の何が無理なんだ? 理由を聞かないと俺は不安で仕方がなかった。 俺の可愛いミクが遠くなってく気がして不安だった。

ともだちにシェアしよう!