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第11話
そのまま俺はミクを車の中で押し倒して、小さな胸に自分の頬を埋めた。
ミクは『朝のミクとは完全に何かが違っていた』。
テンパってる。
焦ってるというよりも、テンパってる。
ミクの小さな胸から聞こえてくる、心音が凄く速かった。
何が『無理』なんだよ、ミク?!
何がテンパる理由なんだよ?!
ミクはいつも可愛いけど、今はどこかおかしいよ?
「家に帰ったら、ミクは着替えて直ぐに俺の部屋に来て」
「はっはい!!」
「何が無理なのか、教えてもらおうか」
俺は傷付いていた。
俺の何が無理なんだ?
理由を聞かないと俺は不安で仕方がなかった。
俺の可愛いミクが遠くなってく気がして不安だった。
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