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第24話 『上手く結べないよー!!』
次の日から俺の登校時間が不定期になった。
ミクは小学生だから八時登校で、俺の今日の大学は10時からの授業だった。
だから俺が一緒に居ないと送迎の車が出ないため、今日は俺も八時に学校に向かった。
車の中でミクと他愛ない話が出来るなんて、幸せだった。
「ミク」
「はい」
「ミクのメイド部屋に紐パン箱で置いておくから、今日は好きなの履いて帰ってくるまで俺の部屋にいて」
「坊っちゃん!!坊っちゃんは僕に可愛いおニューのノートを買ってくれたじゃないですか。……そんな使用人にお金をかけちゃいけません」
ミクは小学生で俺は大学生。
自由になる金の額が違うこと、ミクは知らないんだろうか?
……いや、ミクのことだから有り得る。
変なところで世間知らずなミクだから。
その前に主人とメイドだから、金なんて水が湧き出てくるかの如くあるけどね。
ミクは勢い良く車から降りて、俺の車のドアを開けた。
「今日も鞄開いてる」
今日もランドセルのフタがパカパカいっていたので指摘したら、ミクは後ろを向いて確認した。
「あ、本当だ!!坊っちゃん、今日もご指摘ありがとうございます……」
「礼の前にフタを締める」
俺はミクのお辞儀を制してランドセルのフタを締めた。
「今日もありがとうございます、坊っちゃん」
「ほら、行ってこい六年生」
俺はミクのお尻をポンと叩いた。
「ひっ!!いっいいってきます……」
ミクはいつもより腰を浮かせて走り出した。
きっとびっくりしたんだろう。
「ミクのお尻……、触っちゃった」
俺はお尻を触った右手を舐めまわすように眺め見た。
感無量な弾力だったな……。
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