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第25話
「見ぃぃちゃった、新さんのセクハラシーン」
この声は、
「宮城」
「一人で登校するであろうミクちゃんに、俺が新さんの思いを伝えてあげようと待機してたのに」
「ミクは知ってる」
「ミクちゃんにエッチしたいってことも?」
……それはどうだろう。
鈍いミクは俺が『ミクに興味がある』ことなんて気付いてないかもしれない。
ただの『悪戯』や『遊戯(あそび)』だと思ってるかも。
「それでもミクの『ハジメテ』は俺が貰うって約束したからな」
「それは凄い進展じゃん!!」
それは俺がやっと大学一年の4月を迎えたから出来たことで、それが無かったら俺(大学生)とミク(小学生)で真の主従関係以上のことは出来なかっただろうから。
「それにしても、ミクちゃんの太腿美味しそうだな」
「手出したら殺すぞ」
「徳田 新之助なら峰打ちだよね?」
そうだ、『暴◯ん坊◯軍』の主人公なら殺しは出来ない。
でも俺は違う。
「俺は吉宗の仮の姿じゃなくて、正真正銘の徳田 新之助だから。……ミクに手を出す奴は殺れる」
「あー、もうそれは愛だね」
そうだな、これはかなり『歪んだ愛』かもしれない。
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