27 / 106
第27話
大学が終わったのは15時だった。
これならミクと帰れると思ったら、宮城が話しかけてきた。
「新さん、これから帰り?」
「そうだけど」
「ねぇねぇ、バイトする気ない?」
「め組の用心棒は却下だぞ」
このネタはかなり前から宮城からされていた。
「違う違う。今度は真面目なの!!……今後の新さんのためになると思うよ?」
「なんだそのバイト?」
「ゲイビ男優のバイト」
なんだなんだそのイカガワしいバイト内容は。
そもそもバイトでAV男優ってありなの?
「俺はもうミクしか抱きたくない!!」
「バレたら怖い?」
「くだらないだけだ。俺はミクと帰りたいからもう行くぞ」
俺はパソコンを鞄に仕舞って、立ち上がり、教室を後にした。
ともだちにシェアしよう!